履歴書の自己PRって、困りませんか。
いざ書こうとすると、
「毎日、普通に仕事をしてきただけ」
「特別な資格もないし、表彰されたこともない」
「強みと言われても、何を書けばいいのか分からない」
そんなふうに、手が止まってしまうことがあります。
わたしも、自分のことを文章にするのは得意ではありません。
患者さんの状態や仕事の経過なら書けるのに、「あなたの強みは?」と聞かれると、急に何も出てこなくなるんですよね。
そんなときに使えるのが、ChatGPTやGeminiなどのAIです。
といっても、最初から立派な自己PRを書いてもらうわけではありません。
まずは、これまでどんな仕事をしてきたのかをAIに話してみます。
まとまっていなくても大丈夫です。
「夜勤ではリーダーをすることが多かった」
「ご家族の話を聞く役になることが多かった」
「後輩から相談されることがよくあった」
そんな普段の仕事の話から、自己PRに使えそうな経験を一緒に整理していきます。
この記事では、AIと会話しながら、看護師としての経験を自己PRにまとめる方法を紹介します。
スマホの音声入力でもできるので、文章を書くのが苦手な方も気軽に試してみてください。
自己PRで手が止まるのは、強みがないからではない
長く看護師をしていると、できて当たり前になっていることが増えてきます。
たとえば、
- 患者さんのいつもと違う様子に気づく
- 急な予定変更にも優先順位を考えて対応する
- ご家族の話を聞き、医師や他職種につなぐ
- 忙しそうな後輩に声をかける
- 事故が起きないように、先回りして環境を整える
こうしたことも、毎日繰り返しているうちに「普通の仕事」に感じるようになります。
だから、自分一人で強みを考えようとしても、なかなか見つかりません。
強みがないのではなく、
自分にとって当たり前になりすぎて、見えにくくなっている
ことがあります。
そこで、AIに質問してもらいます。
「どんな患者さんを担当していましたか?」
「仕事で気をつけていたことは何ですか?」
「周囲からよく頼まれていたことはありますか?」
こうした質問に答えていくと、忘れていた経験や、自分では強みと思っていなかったことが少しずつ出てきます。
AIは、何もないところから強みを作るものではありません。
これまでの経験を振り返り、相手に伝わる形に整理するための道具です。
自己PRには何を書けばいい?
自己PRというと、すごい実績や特別な資格を書かなければならないと思いがちです。
でも、大切なのは、自分を大きく見せることではありません。
次の3つが伝わると、自己PRとしてまとまりやすくなります。
1.どのような経験をしてきたか
まずは、これまで担当してきた仕事です。
たとえば、
- 急性期病棟で急変対応を経験した
- 慢性期病棟で長期的なケアに関わった
- リーダー業務を担当してきた
- 後輩指導や学生指導を経験した
- ご家族や他職種との調整を行ってきた
勤務年数だけでなく、実際にどんな役割を担ってきたかを整理します。
2.仕事で何を大切にしてきたか
同じ仕事をしていても、何を意識しているかは人によって違います。
たとえば、
- 患者さんが不安にならないように、説明を丁寧にしてきた
- 忙しいときほど、確認を省略しないようにしてきた
- 後輩が質問しやすいように、自分から声をかけてきた
- ご家族の希望を聞き、チームで共有するようにしてきた
こうした日々の姿勢から、その人らしさが伝わります。
3.応募先でどう生かせそうか
最後に、これまでの経験を応募先でどう生かせるかを考えます。
たとえば、訪問看護へ応募するなら、
- 患者さんの小さな変化に気づく観察力
- ご家族とのコミュニケーション経験
- 医師や他職種へ報告・相談してきた経験
などが生かせそうです。
クリニックであれば、
- 患者さんを待たせないための優先順位の判断
- 短時間で必要な情報を聞き取る力
- 周囲と声をかけ合いながら動く力
などが考えられます。
経験・仕事への姿勢・応募先での生かし方。
この3つがつながると、自己PRが作りやすくなります。
まずはAIに仕事の話をしてみる
話すのは、自分の経験だけで大丈夫です。
患者さんやご家族、同僚の名前、病院名、具体的な日付など、誰のことか分かる情報は入力しないでください。
名前を伏せても、病名や年齢、出来事の組み合わせで特定されることがあります。
「慢性期病棟で、ご家族への説明や退院支援に関わっていました」のように、自分が担当した役割や工夫を中心に話してみましょう。
音声入力でも同じです。職場の記録や書類を、そのまま貼り付ける必要はありません。
AIを使うときは、最初からきれいな文章を入力しなくて大丈夫です。
友達に仕事の話をするような感じで、思いついたことを話します。
たとえば、こんな程度で構いません。
これまで慢性期病棟で働いてきました。
高齢の患者さんが多く、ご家族と話す機会も多かったです。
後輩から相談されることも多くて、忙しくても、なるべく話を聞くようにしていました。
次は訪問看護に興味があります。
これだけでも、AIは追加で質問できます。
「ご家族とのやり取りで意識していたことはありますか?」
「後輩からは、どのような相談を受けていましたか?」
「訪問看護で生かせそうな経験は何だと思いますか?」
答えながら、自分の経験を少しずつ掘り下げていきます。
文章を作るというより、まずは自分の仕事を振り返る時間だと思ってください。
質問に答えるだけのAIサポーターも使えます
「何を入力したらいいか分からない」
「自分で質問を考えるのが面倒」
そんな方に向けて、質問に答えながら自己PRを整理できるAIサポーターを用意しています。
普段使っているサービスに合わせて選んでください。
① ChatGPTをお使いの方(GPTs)
一番おすすめの方法です。リンクをクリックするだけで、カウンセリングがスタートします。
② Gemini(Google)をお使いの方(Gems)
Googleアカウントをお持ちなら、こちらが便利です。
開いたら、チャット欄に「こんにちは」と入力して送信してください。個人情報に関する短い案内のあと、「今の仕事の悩み」「これからの働き方」「経験の整理」「自己PRづくり」のどこから話したいかを尋ねられます。
自己PRをすぐ作りたい場合は、最初から「自己PRを作りたいです」と入力してそのまま始めることもできます。
利用には各サービスへのログインが必要になる場合があります。
無料で利用できる範囲や回数、画面の表示は、プランやサービスの変更によって異なります。
料金については、各サービスの案内を確認してください。
リンク先を利用できない場合は、普段のChatGPTやGeminiで次の文章を使うこともできます。
看護師としての経験を振り返り、自己PRの下書きを作りたいです。
まず、担当した仕事や工夫について、一つずつ質問してください。
私が伝えていない経験・資格・年数・実績は追加せず、不足する情報は確認してください。
患者さんや同僚を特定する情報は求めないでください。
文章にまとめる前に、使う事実を私に確認してください。

『何から話せばいいか分からない…』という人も大丈夫! うまく話せなくても、こちらで順番に整理していくから安心してね。
AIサポーターで自己PRを作る手順

質問の内容や順番は、相談内容によって変わります。同じ画面にならなくても、間違いではありません。
1.「履歴書に使う自己PRを作りたい」と伝える
ChatGPTでは「履歴書に使う自己PRを作りたい」という会話のきっかけを選んでください。
Geminiでは、チャット欄に「履歴書に使う自己PRを作りたい」と入力して送信してください。
ChatGPTでも、直接入力して始められます。
転職先が決まっていなくても大丈夫です。
「まだ応募先は決まっていません」と伝えて、そのまま経験の整理から始められます。
伝えると、AIから次のように個人情報の注意と最初の質問が届きます。
◎AIからの返答例

「患者さん・ご家族・同僚の名前や、誰のことか分かる情報、職場の記録は入力しないでください。音声入力でも同じです。自分が担当した仕事や工夫を、個人が分からない形で教えてください。
自己PRの作成ですね。
お話しいただいた事実をもとに、一つずつ整理して進めていきます。
回答しにくいことや、まだ決まっていないことがあれば「分からない」「まだ決まっていない」と伝えていただいて構いません。
まずは、今回の自己PRで中心にしたい『これまでに担当してきた仕事や役割』について、一つ教えていただけますか?(例:病棟でのケア、外来業務、後輩の指導、委員会活動など、どのようなことでも大丈夫です)」
2.質問に一つずつ答える
担当してきた仕事や、日々気をつけていたことを聞かれます。立派な実績を探そうとせず、思い出せる範囲で答えてみてください。
文字でも音声入力でも構いません。患者さんや同僚を特定できる情報、職場の記録は入力しないでください。
3.文章に使う事実を確認する
自己PRを書く前に、AIが経験や工夫を整理します。
「これは担当していません」「ここは少し違います」と訂正し、自分の経験と合っているか確認してください。
4.自己PRの下書きを、自分の言葉に整える
できあがった文章を読み、事実と違う部分や、自分では説明しにくい表現がないか確かめます。
「もう少し短く」「面接でも話しやすい言葉に」と頼みながら整えていきましょう。
どんどん壁打ちしてみてください。「もっとこうして」「ここは違う」と何回言い直しても、嫌な顔ひとつしません。それがAIの一番ありがたいところです。
出てきた文章を、自分の言葉に整える
AIがまとめた文章を読むと、「これは自分の経験に近いな」と思う部分もあれば、「ちょっと大げさだな」と感じる部分もあると思います。
その違和感は、遠慮なく伝えてください。
「この表現は自分らしくないです」
「この経験を、もう少し具体的に書きたいです」
「面接でも自然に話せる言葉に直してください」
一度で完成させなくて大丈夫です。事実を確かめながら、自分でも納得して話せる文章に整えていきましょう。
よくある疑問(Q&A)

Q1. AIが「話を盛って」嘘をついたらどうする?
AIは、話していない経験や実績を文章に加えてしまうことがあります。
そんなときは、表現を控えめにするだけでなく、事実と違う部分を取り除くことが大切です。
たとえば、次のように伝えてください。

「新人教育を担当した経験はありません。
その部分を削除してください。私が話した事実だけで書き直し、分からないことは質問してください。」
完成した文章では、勤務年数・資格・担当業務・役職・成果などが、自分の経験と合っているか確認しましょう。自分で説明できない一文は、そのまま応募書類に使わなくて大丈夫です。
Q2. なんだか自分の言葉じゃない気がする…
そんな時は遠慮なく、そのままAIに「自分がこうしてほしい」と思った修正案をそのまま投げて書き直してもらいましょう!
すでにあなたはAI相手にたくさんのおしゃべりを済ませています。
だからこそ、
「もっと短く(長く)して」
「さっき話した〇〇の話をもっと目立たせて」
「もうちょっと親しみやすい言い回しにして」
と指示をするだけで、あなたの普段の言葉に近い、自然な文章に直してくれます。
あなたが納得いくまで、嫌な顔一つせず何度でも付き合ってくれるのがAIの最高なところです!
毎日の仕事を、伝わる言葉にしていこう
特別な表彰や資格がなくても、担当してきた仕事や、日々気をつけていたことは、経験を振り返る手がかりになります。
まずは一つ、「こんな場面で、こんなことを考えて動いていた」と話してみてください。
AIは、その経験を整理して文章にする手助けに使えます。
完成したら、声に出して読んでみましょう。「これなら自分の経験として話せる」と思える文章になっていれば、自己PRの下書きとして次へ進めます。
焦らず、少しずつ。毎日の仕事を、自分の言葉で伝えるところから始めてみましょう。
